言語聴覚士 たかの のホッと一言

「できた」を可能にする方法~お子さんの力を引き出していくステップ~

おままごとをおもちゃの包丁でトントン♬[『ぼくも、ままごとトントンできるよ』

①右手だけで切ろうとしてうまくできません『うまくできないなー』

②セラピストが左手でおもちゃの野菜を支えながら、包丁を持っている手に右手を添えて一緒に切ります『あれ、切れた!』

③セラピストが左手でおもちゃの野菜を支えながら、包丁を持っている手に添えると『あれ?切れない』

④②③を繰り返すと、セラピストが左手でおもちゃの野菜を支えて切れない時に、お子さんが自ら左手を包丁の上に持っていき、上から押して切ります『あっ、切れたぞ』

⑤②③④を繰り返すと、包丁を持っている手に力が入り、自力で切れます『うまくできた♬』

自分でできることを課題の中で達成するには、ステップをふむことが必要ですが、その課題の中で言葉は発していなくとも、お子さんの気持ちを言語化し、気持ちをキャッチしてサポートすることが、できたを可能にする方法です☆

※母子同室のため、お母様にも、やり取りを細かに見て頂くことで、物を介したコミュニケーションや遊びをご提案することができました。