臨床心理士・公認心理士つたえる楽しくルールを学ぶ

『臨床心理士・公認心理士つたえる楽しくルールを学ぶ』
皆さま、こんにちは。臨床心理士・公認心理士のいなみです。
本日は、私が好きな「スティッキー」という棒抜きゲームを題材に、遊びが子どもの心の発達に与える素晴らしい影響について、心理学的な視点からお話ししたいと思います。
シンプルなルールに隠された心の成長の種
先日、子どもたちとスティッキーを行いました。このゲームの魅力は、何と言ってもルールの分かりやすさにあります。「順番に」「サイコロで出た色の棒を、束を倒さないように1本抜く」。たったこれだけです。そして「倒したら負け」という明確な結果が、子どもにとっても理解しやすくなっています。このような明確なルールと結果のある遊びは、子どもが社会性を育む上で非常に重要な役割を果たします。 ルールという共通の約束事があるからこそ、私たちは安心して他者と関わり、コミュニケーションの楽しさを学ぶことができるのです。
「待つ」「考える」「そっと抜く」- 脳の実行機能を鍛える
スティッキーで遊んでいる子どもたちの姿を観察していると、そこには「実行機能(Executive Functions)」と呼ばれる、脳の高度な働きがフル活用されているのが分かります。実行機能とは、目標達成のために自分の感情や行動、思考をコントロールする、いわば「脳の司令塔」のような力です。
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抑制コントロール(衝動を抑える力): 「早く抜きたい!」という気持ちや、「あ、あの棒が取りやすそう!」と衝動的に手を出すのをぐっとこらえ、どの棒なら倒れないかを冷静に観察し、指先に集中してそっと抜く。この一連の動作は、まさに衝動的な行動を抑制し、適切な行動を選択する「抑制コントロール」のトレーニングそのものです。
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ワーキングメモリ(情報を一時的に記憶し、利用する力): 「自分の番はまだかな」「サイコロの色は何だったかな」「この棒を抜いたら、上の棒がどう動くかな」など、ゲーム中、子どもたちはルールや場の状況といった複数の情報を一時的に頭の中に保持し、次の一手を考えます。 これがワーキングメモリの働きです。
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認知的な柔軟性(頭を切り替える力): 狙っていた棒が思ったより危険だと判断した時に、別の安全な棒へと素早く目標を切り替える。これも実行機能の一つである「認知的な柔軟性」を養います。
順番と交代 – 社会的スキルの土台作り
ブログの元の記事にもあったように、「順番」や「交代」はこのゲームの核となる要素です。自分の番が来るまで待つこと。これは、自分のペースだけで物事を進められないという、社会生活で誰もが経験する軽いストレスを安全な形で体験し、乗り越える練習になります。同時に、相手がハラハラしながら棒を抜くのを見守ったり、上手に抜けた時に一緒に喜んだりすることで、他者への共感や喜びを分かち合う経験が生まれます。一人では決して味わえないこの楽しさこそが、コミュニケーションの醍醐味です。
さらに、慎重な動作が求められるため、指先の巧緻性(器用さ)や、目と手を連携させる力(目と手の協応)も自然と育まれます。
日常生活に活かす「遊びの学び」
ゲームを通して育まれるこれらの力は、遊びの中だけで完結するものではありません。「今は〇〇ちゃんが使っているから、順番に待とうね」「ママがお話し終わったら、次はお話を聞くね」といったように、「順番」や「交代」というゲームで学んだルールを日常生活の場面で意識的に使うことで、子どもの社会性はさらに伸びていきます。スティッキーのようなルールのある遊びは、楽しさの中に、子どもの認知機能や社会性を育むための重要な要素がたくさん詰まっています。ご家庭でもぜひ、こうした視点で子どもたちの遊びを見守り、その成長を一緒に楽しんでみてください。
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